十寿のブログまとめ

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原価

お金の知識

2021-12-22 10:18:26

 お金の知識はとても大事だと思います。
小さい子供の時から、ちゃんと親が教えなければならないと思います。
その中には、商品はどのようにして価格がつけられているか説明しておく必要があると思います。
 
 どうしてかというと・・・・。
大人になっても、価格の意味が分からない人がいるのです。
例えば、材料費の価格と商品の価格が同じと思っている人がいるのです。
色々話をすると、それを信じ切っていてそれによって判断する大人がいるのです。
 
 商品は、基本的には3つの構成になります。
1)材料費など作るのにかかった費用(製造原価)、
↑仕入れて販売している場合は(仕入原価)
2)商品を送付したり一般事務などの費用(管理費)、
3)次の商品を作ったり仕入れるために必要なお金(利益)、
その他に国に納める税金(ここでは説明例には割愛します)
 
 ここでは、カレーライスを例に説明してみます。
カレーを作るために材料を買ってきたとしましょう。
ざっくりと、玉ねぎ1袋158円、人参3本1袋100円、じゃがいも1袋158円、肉1パック380~450円
、カレールウ200円前後、合計で1100円ぐらいします。
 
 材料をこれだけ買ってきても実際にカレーを作る時は、4人家族として以下のようになると思います。
玉ねぎ1袋158円→二個使用で50円、人参3本1袋100円→1本使用で33円、じゃがいも1袋158円→二個使用で60円、肉1パック380~450円、カレールウ200円→50円
つまり、実際に作る時の1回の材料代は、約590円。
 
 しかも、1回はお替りしても残る分を考えると、4人×2回+残った分=10皿分。
つまり、1回作ったカレーの1皿の材料代は、約60円弱になります。
これを、お店で出すとすると、材料代+電気代や水道代が製造原価になるでしょう。
また、人件費1か月分を1皿分に換算したり店舗の家賃や広告代を換算すれば1皿分の管理費が出てきます。
 
 そして、翌月もカレーを作って店に出すための利益を算出します。
そうすると、製造原価+管理費+利益=1皿代の価格が出てきます。
国に納める税金も費用に含めたいところですが、ここでは含めないでいます。

 ここでざっくりとお客さんからいただく代金を700円としましょう。
製造原価100円(材料代+諸々)+管理費+利益=700円
管理費は、店の立地や従業員の人数で変わります。
利益は、仕入れる材料や資金繰りのことを考えると増減します。
 
 驚くことですが、いい大人の人が材料代と商品代を一緒くたにしている人がいるのです。
つまり、個々の例で出した材料費100円で判断して商品代700円をボッタクリではないかと言う人が現実にいるのです。
特に私が扱っている貴金属のメーカーやブランドは、色々な費用が掛かるので高額になります。
材料代だけで判断することは出来ないし、判断する人がいたらその人は金銭感覚がまるで無い人だということが分かります。
 
 私は、会計士や税理士ではないので、メチャメチャお金のことを知っている訳ではありません。
でも、独学で日商簿記2級までは取得しました。
試験では、中規模クラスの会社の決算が出来る商業簿記と初歩的な原価計算が出来るようになる工業簿記を受験し合格ました。
 
 そのうえで、商品の価格を決めていますが、一般の人は材料代だけを見て商品が高いという人がいます。
しかも、結構な年齢の大人の人が真顔で言うのです。
私は、材料代だけで物を言ったら、トヨタやユニクロや電力会社など、全ての製造販売業者は全部潰れると言いますが、全く理解してくれません。
 
 やはり、大人になってもお金の知識が無い事は、致命的で不味いことだと思います。
本来と異なった正確な見方が出来なくなります。
子供の時から、しっかりとお金の知識や考え方を身に付ける必要があると、材料代だけで物を言う結構な年齢の大人の人を見て思うのです。
 
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